ローカル線放浪記&模型

主にローカル線とNゲージを紹介。 他、身近にあったこともついでに。

鉄道会社の未来は暗い?

相鉄線の新しいダイヤを見て思う事。

何故にこんなに複雑で利用しづらいダイヤ何だろうか?

急行が無くなった事も悲しい。小さいころから瀬谷に住んでいたこともあって急行には愛着がある。

正直JR直通線はコケた。昼はガラガラだ。一方横浜発は急行ではなく快速になったためか、そこそこの混雑を感じる。

東急直通線が同じようにならないか心配だ。正直運賃が高すぎるし、本数がばらけて使いにくいと思う。

いっそのこと、下のようにした方が利便性も高いし判りやすいのではないかと思う。これはあくまでも私個人の考えですが・・・

日中は

海老名発は急行横浜行きに統一し、特急の東急直通2本を運転

湘南台発は全て各駅停車でJR、東急、横浜行きを毎時各2本

西谷~横浜間の各停4本運転

特に日中は横浜への動線が絶対に多いと思うので、本数の削減や、長時間の時間調整はやめて欲しいものだ。

それにしても私鉄各社が大幅な減便をしている中、相鉄は減便とはなっていない。

いや減便になっていると思うかもしれないが、特急が出来る前の10分間隔での運転は維持されている。

都会の鉄道ですら、もはやこの運賃での本数の維持が難しいのでしょう。

そういう意味ではJRの地方の路線が大幅な赤字になっていて存続が問題になっているようです。

正直地方のローカル線の乗客数を見た場合にそれに見合った運賃になっていないと思うことがあります。

私が最近好きでよく乗りに行っている長野電鉄、長野→湯田中間、33.2kmで1190円です。

これが都会で例にとると田園都市線の渋谷→中央林間で31.5km、335円と実に3.5倍の運賃差がありますが、では長野でJRに同じくらいの距離電車に乗るといくらでしょうか?

長野→聖高原(篠ノ井線)で31.0km、590円。長野→北飯山(しなの鉄道+飯山線)で31.3km、640円と地方の私鉄の運賃よりもかなり安いです。

安易に廃止ありきではなく、もし鉄道を維持したいのであればJRの地方交通線の運賃の在り方を見直すということもあるのではないかと思います。

その運賃では高くて使えないと理解を得られないのであれば、廃止しバス路線転化にするという考え方です。

地方の路線の赤字分を都会の人が負担するというのは今の時代理解を得にくくなっていると思います。

どこかの記事で鉄道、使わないけど廃止にしないでという文字を見ました。また、以前廃線直前の長野電鉄屋代線に乗りに行ったときに、電車内に乗っていた地元の人らしき人の「いつもこんなに乗っていたら廃止にならなかったのにな」という一言が今でも耳に残っています。

つまり地元の人が使わなければ存在意義は無いのです。

地方のローカル線が好きで乗りに行ったりしていますが、総じて言えるのが駅前が廃れすぎています。過疎化が進んでいるからかと思いきやそうではなくて店舗が全部ロードサイドに移動しているからです。

最近よく乗る長野電鉄にしても信州中野駅前にはスーパーのような店舗やファーストフードが見られず人通りも少ないです。(少し歩けば西友がありますが)大規模なイオンはロードサイドで歩いては行けないです。

須坂駅でも今後、似たような状況になると思われます。今は駅前にイオンがありますが、長野インター近くに移転が噂されています。ツルヤもありますが、ここも駅前というわけではありませんし、中野駅同様ファーストフード店もどちらか言うとロードサイドにしかないです。新しく出来る予定のルートインも長野インター寄りに出来るので、ここが出来て駅前のホテルやスーパーが無くなると一気に寂しい駅になってしまうかもしれませんね。

何故に駅前が廃れてしまうのでしょうか?やっぱり地方といえども何だかんだ言って駅前が一番土地の値段が高いからだと思われます。それに見合った収益が見込まれなければ店舗としてはやっていけないでしょうし、駅前といえどもやっぱり広大な駐車場がないと鉄道利用者だけでは商売が成り立たないのは都心の郊外の駅でも最近見られる傾向です。

そういえば以前はよく北海道にローカル線の撮影に行っていました。正直札幌界隈ならともかくそこを外れてしまうと、鉄道の写真を撮るためには車が必須になります。

もちろん訪問する際は往復鉄道を利用していましたが、それこそそれはほぼJR東日本の収入になっていたでしょうからあまり貢献はしていないと思います。北海道内の移動も特急電車に乗っていたりしましたが、指定券は0円券で、しかも事前に地元で予約していましたから。

当時は釧網本線が好きでよく行っていましたが、あまりにも本数が少なすぎて乗ってしまうと乗り通すしかない状態でした。一番ショッキングだったのが網走発18:30頃の釧路行きに乗った時に乗客が3人しかいなかった事ですかね。帰宅ラッシュなんて全くない状態でした。

よくこれで路線が維持できるなぁと今さら思います。JR北海道はこれ以上運賃を上げると、今以上に乗客が高速バスに流れてしまうのでもう板挟み状態なのでしょう。将来は小樽~旭川と千歳まで位しか残っていないかもしれません。

一方で首都圏は人口減少が始まっていてもこれから先10年を見越しても新規路線がどんどん計画されています。10年後に本当にそんなに需要があるのか疑問ではあります。

個人的にはこれから先、需要がありそうなのはリニアの東京~大阪開通くらいだと思います。これも静岡県知事がゴネていて、いつ開通するのか判りませんが遅れるほど経済効果が薄れてしまうと思いますね。

まぁリニア問題はどこまでが真実でどこからが嘘な情報なのか、もはやただのいがみ合いなのかすらもよく判らない状態になってしまっていますけど…

(うっすらと06.2.19と見えます、たぶんEOS5で取った銀塩写真

最後に。鉄道は一般的には単なる移動手段の一つに過ぎない訳ですが、趣味人のすそ野が広い乗り物でもあって、それが将来どんどんしぼんでいくとやっぱり寂しいものです。

すでに都会では乗ったり撮ったりして楽しい車両は皆無になってきましたし、地方のローカル線にしてもだんだんステンレスのJRのお下がり車両が増えてくると行く楽しみも減ってくるでしょうから、私自身の鉄道趣味も引退が見えてくるかもしれません。

これが現実ですかね。実は未来が暗いのは私の鉄道趣味の事だったかもしれません。

そういう落ちで今回は閉めたいと思います。

冬の湿原号で活躍するC11-207、今や大樹になって運転中