上田電鉄の小さな保線車両基地・中塩田駅
上田電鉄の車庫と言えば下之郷駅なのですが、車庫線が2線に旧西丸子線の側線が1本で保有電車5本を留めているため、保線用の車両はこの中塩田駅に留め置かれています。
中塩田駅は別所温泉駅・八木沢駅とともに上田カラーというか、青緑色に塗装された趣のある駅舎の残る貴重な駅です。
駅入口上部には昔の社紋が残っています。古さを感じますね。
ホームを反対側から、線路と反対側は盛り土を盛り土を板で留めている、模型チックで良いですね。
以前も言ったかもしれませんが、ジオコレで小さな駅舎コレクションなんてやったらなって。
駅名標です。まぁ普通ですね。
現在は1面1線の簡易なホームですが、以前は2面2線ですれ違いも出来たようです。別所温泉寄りのポイントは撤去されて向かいの線路は切られて、末端には枕木が置かれた簡素な車止めになっています。ホームの跡と思われる石垣が少し残っていますが、その先はバラストを積むために嵩上げされています。
駅舎のホーム側です。きれいに整備されています。トイレはありません。駅舎の中も撮りたかったのですが、女子高生が一人電車を待っていたので諦めました。駅前にはちょっとした商店が数軒あるのですが、開いているのかは不明です。今回時間が早かったのですべて閉まっていました。
また、駅横の道路は狭いのに車の往来が激しくちょっと驚きました。
駅の向かい側にはバラスト運搬車とスノープロー付きのモーターカーが留め置かれています。モーターカーは松山重車輌製でDMC200ですが、銘板にはと書かれています。
平成2年製となっており比較的新しい車輌です。最近でも作られているんですね。
バラストの運搬車は2両。6014と6016と番号が打ってあります。6015はどこかにいるのかな?
模型でもジオラマにはこういった車輌は置いておきたいものです。津川が動く車輌をいろいろ作ってくれていますが、実際ジオラマの世界では動かなくても良いかなと思います。また、そういう意味では線路も通電しないプラスチックの線路でも良いかもしれないです。その方が安く作れますからね。そうそう、乗り上げポイントとかもあると良いんですけど。
モーターカーはもう1車輌、側線から分岐した先にレール運搬車とともに留め置かれています。立ち入り禁止の場所なので遠巻きに撮影。
型番も確認できませんでした。
ウィキペディアによると1日の利用者は20人程度のようですが、周囲は結構住宅があるんです。まぁ上記の言ったとおり車の往来が激しいことから完全に車社会で、しかも会社も工場も鉄道の沿線に無いのでこうなってしまうのも仕方が無いのか・・・
今回、5200系の撮影に際して、最初にこの中塩田に来たため、朝の通勤時間帯であったのですが、電車を待っていたのが学生1名なのが今の時代の地方鉄道を象徴している感じがしました。
中塩田をあとにして別所温泉に向かいました。舞田での撮影は次回です。