市電保存館訪問その2
前回紹介した保存館の展示車両の残りと資料を紹介したいと思います。
まずは1600型です。この形式は昭和45年に廃止になっています。また中央に入口がありますが3扉車ではありません。
昭和32年製造で45年に廃車と非常に短命な車両でした。バス窓の個性的なデザインですが、車内は他の車両とほぼ同じです。
車内の路線図は最盛期のもののようです。また横浜のソウル焼き鳥屋・ハマケイの広告もすでにあります。
この中刷りは当時のものでしょうか?えらく劣化していませんがもしかしたらレプリカかもしれませんね。
次は1500型です。この車両も全廃時まで使用された形式です。カラーリングはちょっと地味ですね。
最後の車両です。ズバリ花電車です。
って・・・これって当時の装飾では無いですねぇ。どうやらつい何年か前に無蓋貨車を装飾して当時の花電車を再現したようです。
まるで横浜国際仮装行列に使用されるフロートのようです。
中央に描かれている市電のオブジェのところ。
窓の下のところ、「令和」という看板が付いていますから。
さて、車両は以上で終わりですが、この車両展示コーナーの片隅には市電のいろいろなパーツも展示されています。
製造銘板。あちこちの工場で作られていたようです。
架線まわりの部品も展示されています。
モーターとコンプレッサー。
集電ポールとビューゲル。
花電車の横が休憩スペースになっていて飲料とアイスクリームとお菓子の自販機が置かれています。
ここにもこんな展示物がありました。懐かしい・・・
さて次は資料展示のコーナーに進みました。
横浜の歴史と市電の歴史が書かれています。横浜の歴史の始まりと言えばやっぱり吉田新田です、私も横浜市民だったので小学生の時に学校の授業で習いました。入り江になっていたところを埋め立てて両サイドに出来た川が大岡川と中村川で真ん中にあった川は後年埋め立てられて大通公園になっています。
市電が出来る前に日本初の鉄道も横浜まで来ています、1号機関車の模型も展示されていました。
そして開通当時の横浜市電の模型も展示されています。
関東大震災で大被害を受けた写真が大きく表示されています。
その後、横浜大空襲でも大被害を受けました。
2度の大災害を受けても復活した市電ですが、ライバルとなる私鉄の開業とモータリゼーションの発展により衰退を始めます。
京急の前身・湘南電鉄の路線図です。路線は黄金町~浦賀・湘南逗子となっています。屏風ヶ浦の次が金沢文庫か・・・
こちらは東横電鉄と神中鉄道の路線図です。東横の綱島温泉駅には笑えますし、まだ武蔵小杉駅もありません。
神中鉄道(相鉄)の方も横浜~厚木の運転です。今は無き、二ツ橋駅が載っていたり、いずみ野線は影も形もありません。
市電の最盛期の路線図も展示されていました。こうしてみるとかなり広範囲でしたね。
昭和44年当時の神奈川県。たぶん瀬谷区が出来たばかりの時だと思います。海老名市や伊勢原市がまだありませんね。川崎市はまだ精政令指定都市になっていないので区が書かれていません。
開通した当時の根岸線。旧国ですわ。
東横線の下をくぐる市電。東急は5000系ですね。
滝頭車庫の写真です。良い写真です。
Oゲージのジオラマもあります。2時間に1回程度自動運転が行われます、それ以外の時間帯は電車は1回100円で、動かすことが出来ます。
市電は無料で運転できます。さすがにOケージとなると大きいので結構リアルです。
自動運転された模型の模様を動画で撮っておきました。
https://youtu.be/x6Xn1fOjPCo
最後に受け付け横にあった売店でグッズを少し買って市電保存館を後にしました。
買ったのは路線図と時刻表のクリアファイルと横濱という雑誌です。横濱の鉄道史150年が紹介されていました。
このあと、崎陽軒でシウマイ弁当、ではなくちょっと弾んで赤飯弁当を買って帰りました。
市電保存館、小さな博物館でしたが、滞在2時間半ほど、市電のシミレーターも無料で出来ましたし、結構楽しめました。
雨が降っていたためかバスビュースポットに入ることは出来ませんでしたが、平日とあってかなり空いていてのんびり出来ました。
駐車場は数台しか止められませんので、公共交通機関(バス)を利用しての方もをお勧めします。
それでは。