廃止から15年、名鉄美濃町線を振り返る
名鉄600V区間の紹介の3回目です。
揖斐線乗車を終えて、いったん岐阜に戻ります。美濃町線の岐阜駅は道路上では無く、鉄道線(各務ヶ原線)のホームの横に1本あります。
つまり岐阜~田上間は1500Vの区間を走るわけです。
早速ちょうど止まっていたモ800に乗って車庫のある市ノ坪に向かいました。
ホーム横にはモ880が止まっていました。
奥にはモ510も留め置かれていました。残念ながら訪問した2日間で動くことはありませんでした、大正生まれのモ510、乗りたかった。
若いときに訪れたときに走っている姿を見たことはあるのですが、当時は岐阜城に行ったのでたぶん乗ったのはモ510では無かったと思います。
あぁ無念。
市ノ坪、もう1枚。モ880の後ろにはモ600、さらにその後ろにチラッとモ570も見えます。
美濃町支線、徹明町です。モ590は複電圧車ではないので各務ヶ原線の岐阜駅への乗り入れが出来ないため、もっぱら徹明町~野一色の間を行ったり来たりしています。よってモ570よりも乗ることも撮ることも容易です。
こちらも乗車したので、車内を撮影。冷房もついているので夏でも快適だったでしょう。
競輪場前の分岐点。競輪場前~野一色間は続行運転が行われています。モ880と590です。たかが15年前ですが、車が時代を感じさせます。
競輪場前でもう1枚、札幌から来たモ870。
美濃町線にも魅力的な駅がありまして、競輪場前から電車に乗って向かったのが、上芥見駅です。ぱっと見、どこに駅があるのか判らない。
電車がいるとホームの全容が判りにくいので、電車が去ったあとにもう1枚。昭和中期を感じさせる実に模景的な世界。
この駅も模景を歩くで紹介されていますので是非。
次に新関駅に向かいました。ほとんどの電車がこの新関駅止まりとなります、一つ先の関駅へ行く電車は1時間に1本。
美濃町線末端区間廃止後に新しく作った駅で且つ長良川鉄道への乗換駅なのにだいぶ冷遇されていますね。
関駅への鉄路、両サイドに引上げ線があります、右側は線路が短く1両でないと無理かな。駅全体で見て面白い構造です。
丸1日市内線・揖斐線・美濃町線を乗りまくったわけですが、廃止まで残り1週間の時期でしたが、たくさんの乗客がいて(ほとんどが乗り鉄)、こういう廃止前の鉄道に乗りに行くと、お客さんがいつもこんなに乗っていたら廃止にならなかったのにって言っているのが、それが本当のところなんでしょうね。
まぁ岐阜市内線の場合は乗客が減っていると言うことだけで無く車の走行に邪魔だからと言う理由もあるので・・・
そもそも車の走行に邪魔だって言っちゃ、それは理由にならないでしょうに。←だったらノロノロ走るバスだって、ところ構わず路駐する配送車だって、逆走する自転車だって、そう、結局自分以外全部邪魔ってことになると思うしね。それを含めたインフラの整備じゃ無いかと。
さて、次回は翌日レンタカーを借りてもっと前に廃止になった美濃町線および揖斐線の末端区間と谷汲線を訪ねた模様を紹介します。